黒色真菌症の余命はどれくらいですか?
黒色真菌症のうち特に免疫不全患者さんに発症しやすい一部の病型では、生命を脅かす可能性があり、患者さんの年齢や基礎疾患、感染部位や治療法などによって死亡率は異なります。
個々の状況によっても異なるため、一概に余命を答えることはできません。今、黒色真菌症を治療中の方は、余命が気になる旨を主治医に伝えてみることをおすすめします。
黒色真菌症は、主に黒癬、クロモブラストミコーシス(黒色分芽菌症)、フェオヒホミコーシス(黒色菌糸症)の3つに分類され、生命を脅かす病型とそうでない病型があります。
病型別の一般的な予後は、以下のとおりです。
黒癬
黒癬は皮膚の表面の感染症であり、生命を脅かす病気ではありません。適切な抗真菌薬の塗り薬を2〜4週間続ければ治ることが多く、再発もほとんどないとされています。
クロモブラストミコーシス(黒色分芽菌症)
クロモブラストミコーシス(黒色分芽菌症)は、長期間(数ヶ月〜数年)抗真菌薬の飲み薬で治療する必要があります。
患部の大きさや、感染した真菌の種類、薬への感受性、外科治療など他の治療法も行うかどうかによって、治癒率は異なってきます。再発することもあります。
クロモブラストミコーシスそのものは、生命を脅かす病気ではありませんが、効果的な治療ができない場合、二次的に細菌感染により重篤化したり、扁平上皮がんを合併したりすることがあります。
フェオヒホミコーシス(黒色菌糸症)
フェオヒホミコーシス(黒色菌糸症)は、特に免疫不全の患者さんに発症しやすく、皮膚だけでなく、脳や肺、副鼻腔など全身の臓器に感染し重篤化することがあります。
患者さんの年齢や、基礎疾患、感染部位、治療法などによって死亡率は異なります。
130例の小児(平均年齢8歳)を解析した報告では、死亡率は22.3%(局所感染の場合は13.7%、全身に感染が及んでいる場合は37.3%)でしたが、主に成人72例(平均年齢42歳)を解析した報告では、死亡率は79%でした(2002年報告)。
白血病、臓器移植後、ステロイドユーザーなど、免疫不全状態にある患者さんほど死亡率は高くなる傾向があります。
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
(参考文献)
F. Queiroz-Telles. Rev Inst Med Trop Sao Paulo. 2015,57(Suppl 19),46.
Sanjay G. Revankar et al. Disseminated Phaeohyphomycosis: Review of an Emerging Mycosis. Clinical Infectious Diseases. 2002, 34, 467~476.
José Iván Castillo Bejarano et al. Pediatric Phaeohyphomycosis: A 44-Year Systematic Review of Reported Cases. Journal of the Pediatric Infectious Diseases Society. 2023, 12, 10~20.
CDC.Clinical Overview of Chromoblastomycosis.CDC,https://www.cdc.gov/chromoblastomycosis/hcp/clinical-overview/index.html(参照 2025-03-26)
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