肺血栓塞栓症の場合、主にどのような治療をしますか?
血液が固まるのを防ぐ抗凝固薬や、既にできてしまった血栓を溶かす血栓溶解薬といった薬を使用します。
治療方法として、一般的には以下のような薬物治療が行われます。
抗凝固療法
血液を固まりにくくすることで血栓の拡大を防ぎます。ワーファリンやDOACと呼ばれる血をサラサラにする薬剤が使用されます。飲み薬で治療することもあれば注射剤を使うこともあります。
血栓溶解療法
詰まっている血栓そのものを強力に溶かす治療です。抗凝固療法と比較して出血のリスクが増えます。重症例を中心に実施されることが多いです。
薬物療法の効果が乏しい場合や、重症例の場合には、以下のような治療を行うこともあります。
カテーテル治療
血管内にカテーテルと呼ばれる細い管を挿入し、血栓の吸引や、血栓を砕く治療を実施します。
手術
外科的に血栓を除去する治療です。
静脈フィルター留置
足からの血栓を絡めとるフィルターを血管に留置します。
人工心肺装置
非常に重症で血圧が保てない場合に使用します。
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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