膀胱癌の予防方法を教えてください。
膀胱癌の主な危険因子は喫煙で、禁煙が強く推奨されます。他の発がん物質や慢性炎症の回避も重要です。
膀胱癌の予防には、危険因子を理解し、それを避ける努力が重要です。
以下に代表的な危険因子と対策を挙げます。
禁煙する
喫煙は膀胱癌の最大の危険因子で、全体の約50%が関連しています。喫煙者は非喫煙者に比べて発症リスクが2~3倍高く、いつ禁煙を開始しても10年以上経過するとリスクが半減することがわかっています。
職業性発がん物質を回避する
染料やゴム加工などの作業で使用される化学物質(芳香族アミンなど)は、リスクを1.7倍高めます。職場での防護措置や環境整備が予防に役立ちます。
慢性炎症の予防をする
慢性的な膀胱の炎症、長期間のカテーテル留置、放射線治療、アフリカに生息するビルハルツ住血吸虫の感染などがリスク因子です。適切な医療ケアと感染予防が重要です。
がん全般の予防行動を心掛ける
- 節度ある飲酒
- 野菜や果物を多く摂るバランスのよい食事
- 適度な運動と体重管理
- 定期的な健康診断
膀胱癌については、現時点で厚生労働省が定める「がん検診プログラム」は存在しません。ただし、血尿、頻尿、排尿時の痛みなどの症状があれば、なんらかの病気がある可能性はあるので、早めに医療機関を受診しましょう。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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