膀胱尿路上皮癌のステージIでは、どのような治療を行いますか?
膀胱尿路上皮癌のステージIではTURBTと膀胱内注入療法を中心に、リスクに応じた治療を行います。
膀胱尿路上皮癌のステージIは、筋層非浸潤性膀胱癌に分類され、治療の主な目的は腫瘍の完全除去と再発・進行の予防です。
まず、経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT:尿道から膀胱内に内視鏡を挿入し、がんを電気メスで切除する治療法)が実施され、病変の切除と病理診断が行われます。
TURBT後、術直後の膀胱内抗がん剤(通常はマイトマイシンCなど)を1回投与することで、再発率の低下が期待されます。
さらに、再発や進行のリスクが中~高リスクと評価された場合、BCGの膀胱内注入療法が推奨されます。低リスクの場合は、定期的な膀胱鏡による経過観察が中心です。
このように、病理所見とリスク評価に基づき、個別化された治療が行われます。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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