膀胱癌が完治する確率はどれくらいですか?
膀胱癌で完治が見込まれるかどうかは、患者さんの病状やがんの進行状態などによって異なります。
膀胱癌の完治が期待できるかどうかは、がんの進行度や、治療方法、その効果、しっかり禁煙できているかなどによって異なります。
一般的に早期の膀胱癌である筋層非浸潤性膀胱癌は、治療が成功すれば再発を抑えやすく、完治が期待できるケースがあります。
一方、筋層浸潤性膀胱癌や転移を伴う場合は、治療後に再発や進行のリスクが高いです。ただし、適切な治療とフォローアップによって再発リスクを低下させることが可能です。
また、膀胱癌を含む尿路上皮癌は、5年以内に再発することが多いため、治療後5〜10年経過して再発がなければ完治とみなされる場合が一般的です。
参考として、膀胱癌のみを考慮した5年生存率は62.9%と報告されています(国立がん研究センター2015年診断症例)。ただし、この数字は進行度や治療の違いによって大きく異なります。
膀胱癌は再発リスクが高いがんのひとつであり、特に術後1年以内に再発するケースが多いとされています。そのため、定期的なフォローアップや生活習慣の改善(特に禁煙)がとても重要です。
個々の治療方針や見通しについては、担当医と十分に相談することをおすすめします。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
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