膀胱尿路上皮癌のステージIIIでは、どのような治療を行いますか?
膀胱尿路上皮癌のステージⅢでは、膀胱全摘除術が標準治療で、TURBT+化学放射線療法も選択肢です。
膀胱尿路上皮癌のステージⅢは、がんが膀胱周囲の脂肪組織や、近接する臓器(前立腺、子宮、膣など)に達している段階であり、筋層浸潤性膀胱癌に含まれます。
標準的な治療は、ステージIIと同様に「膀胱全摘除術」を基本とし、骨盤内リンパ節の切除と、尿を体外に排出する経路を造る「尿路変向術」の組み合わせです。
また、術前にシスプラチンを含む多剤併用のネオアジュバント化学療法(例:シスプラチン+ゲムシタビン=GC療法)を行うことで、病勢の縮小と予後の改善が期待されます。
根治的手術が難しい症例や、膀胱温存を希望する患者さんには、TURBTを行ったあとに、放射線療法と化学療法を組み合わせる化学放射線療法も考慮されます。
治療方針は、患者さんの全身状態や併存疾患、希望をふまえて決定されます。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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