膀胱癌の検査方法について教えてください。
尿検査、エコー検査、膀胱鏡検査、CT・MRI検査を経て、診断と治療を兼ねたTURBTが行われます。
膀胱癌が疑われる場合、以下の手順で検査を進めます
膀胱癌の基本的な検査
尿検査
- 尿一般検査
尿中に赤血球やがん細胞があるかを確認します。
- 尿細胞診
特殊な染色方法で尿中にがん細胞が含まれていないかを調べます。感度は約35~70%とされ、3回程度検査しないと本当はあっても検査で陽性にならないことが多いです。
エコー検査
なるべく尿がたまった状態で、エコーの機械を使って、おへその下から恥骨の間にある膀胱の内部に異常な腫瘍がないかを確認します。
内視鏡検査(膀胱鏡検査)
内視鏡を尿道から挿入し、膀胱内を直接観察して腫瘍の有無、腫瘍があった場合は、その場所や大きさ、形状を確認します。
膀胱癌がありそうな場合の追加検査
画像検査
- CT検査
全身をスキャンして、がんの広がりやリンパ節転移、他の臓器への転移を確認します。造影剤を使用することが多いです。
- MRI検査
がんがどこまで浸潤しているかなど、詳細な構造を評価するのに適しています。腫瘍が大きい場合などに行うことが多いです。
経尿道的膀胱腫瘍切除術(TURBT)
TURBTは、麻酔した上で行う手術です。具体的には膀胱鏡を用いて腫瘍を切除し、同時に組織を採取してがんの種類や進行度を確定する検査を兼ねた治療方法です。
初期の場合は、TURBTによってがんを完全に切除できることが多いです。
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
日本泌尿器科学会. 膀胱癌診療ガイドライン2019年版 [増補版]. 医学図書出版. 2023
日本泌尿器科学会他. 腎盂・尿管・膀胱癌取り扱い規約第2版. 医学図書出版. 2021
膀胱がん 治療.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/bladder/treatment.html(参照 2025-01-31)
国立がん研究センター.膀胱がん 検査.国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向けサイト,https://ganjoho.jp/public/cancer/bladder/diagnosis.html(参照 2025-01-31)
こちらは送信専用のフォームです。氏名やご自身の病気の詳細などの個人情報は入れないでください。
この記事をシェアする
治療が必要な患者様へのお願い
膀胱癌
の方は説明を必ずお読みください
こちらのQRコードを
スマーフォンのカメラで読み取ってください
QRコードを読み取るだけ 非接触で安心
一問一答なので 読むのが簡単
どんな治療をするべきか 納得して取り組める
ユビー病気のQ&Aとは?
現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。
病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ