膀胱尿路上皮癌の初期症状と末期症状は、それぞれどのようなものですか?
初期は症状のない血尿、膀胱炎症状、末期は転移による全身症状や腎機能障害がみられます。
膀胱尿路上皮癌の初期症状で、最も一般的なのは血尿で、痛みを伴わず突然現れることが多く、「無症候性血尿」(症状のない血尿)と呼ばれます。
肉眼で見える場合もあれば、顕微鏡でしか確認できないこともあります。いずれにしても血尿は、膀胱尿路上皮癌の80%以上に認められます。
また、頻尿・排尿時の痛み・残尿感といった膀胱炎に似た症状は、膀胱上皮内癌(膀胱粘膜上皮に留まっているがん)の70~80%に認められます。
一方、末期症状になると、がんが膀胱周囲や他の臓器に転移し、腰痛、骨の痛み、体重減少、食欲不振、全身倦怠感などがみられます。
骨や肺、肝臓などへの転移によって、重篤な症状を引き起こす場合もあります。
さらに、尿の通過障害による腎機能障害が生じることもあり、腎不全に至るケースもあります。早期発見と治療が重要です。
東京慈恵会医科大学 総合医科学研究センター 悪性腫瘍治療研究部 腫瘍 血液内科
村橋 睦了 監修
(参考文献)
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