腸閉塞で命を落とすことはある?絞扼性イレウスとはどんな病気?原因は?

監修医師重松 秀消化器科 / 成城内科

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腸閉塞が原因で命を落とすことはありますか?

腸の血の巡りが悪くなるほどの腸閉塞では、死亡率は8〜25%に達するとの報告があります。

腸の血の巡り(血流)が悪くなるほど強くねじれる「絞扼性(こうやくせい)イレウス」の場合、時間がたつと腸が腐ります(壊死)。
絞扼性イレウスでは、壊死した腸の炎症がお腹の全体に及ぶ「汎発性腹膜炎」や、壊死した腸から血液中に細菌が流れて全身に炎症が広がる「敗血症」などの重篤な合併症を引き起こしやすく、命を落とす危険性があります。

絞扼性イレウスの原因は何がありますか?

術後の癒着、ヘルニア、捻転などがあります。

絞扼性イレウスの原因は、癒着、ヘルニア、捻転が代表的です。原因として比較的よくあるのが、お腹の手術をしたあとの部分が輪のようになっており、そこに腸が入り込み、締め付けられてしまう状態です。この時に、腸に血液を送る血管も締め付けられ、血流が途絶えると絞扼性イレウスとなります。

そのほかにヘルニアといって腸の位置が正常な位置から逸脱している際に、その門になる場所が細くなったりねじれたりし、絞扼性イレウスを引き起こすこともあります。腸が輪を描いてねじれてしまう、腸捻転も絞扼性イレウスの原因となります。

診断には造影CTの検査で腸が詰まっていること、血流が途絶えていることを判断する必要があります。緊急性の高い病態であり、ただちに手術治療が必要な病気です。

「絞扼性イレウス」とはどのような病気ですか?

腸が詰まり、血流も途絶えてしまう、緊急性の高い病気です。

絞扼性イレウスとは、腸閉塞の一種であり、腸の中身が詰まってしまい、かつ腸に酸素を送っている血流も途絶えてしまった状態です。血流がまったくなくなると、腸管は数時間で壊死してしまいます。腸が壊死すると腹膜炎→敗血症となり、細菌が全身に回り命に関わります。そのため、絞扼性イレウスは緊急の対応が必要となる、重大な病気です。

絞扼性イレウスは腸閉塞に加え、虚血(血流が途絶えること)が起こりますが、発症初期には虚血のない通常のイレウスであることもあります。そのため、初期には診断が難しいことが珍しくありません。

大抵は強いお腹の痛み、嘔吐といった症状があり、中でも血圧低下、意識障害など、全身状態の低下を示す症状がある場合には注意が必要です。疑われた時点で、ただちに医療機関へ受診する必要があります。

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