高齢者で慢性心不全となりましたが、治りますか?

心不全は風邪などと違い治りません。調子が良くなっても自己判断でお薬を中止しするのはやめましょう。

解説

基本的に、慢性心不全は完全に治ることはなく、徐々に進行していく病気です。

治療を行っても完治することはなく、進行を緩やかにしたり、ひどい心不全や危険な不整脈、狭心症や全身の血流障害を起こしにくくすることが治療の目標となります。

治療をしなかったり治療が不十分な場合には、心不全発症後、5年生存率(診断から5年後に生存している方の割合)は50%程度とされており、がんなどよりも予後が悪いとても恐ろしい病気です。

しかし、最近では心不全治療薬の進歩もあり、心不全の入院中死亡率は8%、1年での死亡率は7.3%、3年での死亡率は15%まで低下しているとされています(2020年4月報告)。

ただし、依然として高い死亡率で進行性の病気であるため、危険な病気であることに変わりはありません。

公開日

最終更新日

おだかクリニック 循環器内科 副院長

小鷹 悠二 監修

おすすめのQ&A
関連するお薬

(参考文献)

この記事をシェアする

治療が必要な患者様へのお願い

慢性心不全

の方は説明を必ずお読みください

こちらのQRコードを

スマーフォンのカメラで読み取ってください

疾患について分かりやすくまとまっています
1

QRコードを読み取るだけ 非接触で安心

2

一問一答なので 読むのが簡単

3

どんな治療をするべきか 納得して取り組める

関連するQ&A

「慢性心不全」とはどのような病気ですか?

徐々に心臓の機能が低下して、息切れやむくみなどがあらわれる病気です

慢性心不全の原因は何がありますか?

心臓の血流障害(心筋梗塞や狭心症)や高血圧、心毒性物質(アルコール、特殊な薬剤など)、感染症などさまざまな原因があります。

慢性心不全ではどのような症状がありますか?

息苦しさや動悸、身体のむくみなどが起こることが多いです。

慢性心不全には初期症状はありますか?

体を動かした際の息切れ、むくみ(特に下肢)、倦怠感があらわれやすいです。

慢性心不全の場合、主にどのような治療をしますか?

薬物療法や運動療法、食事療法などで治療します。また、心不全の原因となっている病気に対する治療も行います。

慢性心不全が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?

循環器内科を受診しましょう。呼吸困難や息切れなどの症状が急に悪化する場合には、救急外来の受診や救急要請が必要です。

慢性心不全のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

慢性心不全は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?

アンギオテンシン変換酵素阻害剤やアンギオテンシンⅡ受容体拮抗薬、βブロッカー、SGLT2阻害薬、利尿薬などで治療します。副作用もそれぞれにあるため、疑わしい場合は主治医に相談しましょう。

慢性心不全で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?

薬物療法で良くならない場合は、ペースメーカー植え込み術や手術を行う非薬物療法があります。

慢性心不全の場合、日常生活で気を付けることはありますか?

規則正しい生活、塩分控えめな食事、運動や禁酒など生活習慣を気をつけましょう。

気になる症状はユビーアプリで簡単チェック
初めての方へ

ユビー病気のQ&Aとは?

現役の医師が、患者さんの気になることや治療方法について解説しています。ご自身だけでは対処することがむずかしい具体的な対応方法や知識などを知ることができます。

病気・症状から探す医師・医療機関の方はコチラ
無料で症状を調べる
症状を調べる

症状検索エンジン「ユビー」

体調に不安がある、医療機関への受診を考えている方向けに、20〜30問程度の質問に答えることで、あなたに関連性のある病名や、適切な受診先を無料で調べられます。

さっそく調べる
医療機関を探す
医療機関を探す

お近くの病院をお探しの方へ

「受診科が分からない」「どの医療機関に行ったらいいか分からない」といった悩みは、ユビーの病院検索が便利です。近所の病院も探せるので、ぜひご利用ください。

病院を探す
治療法を調べる
治療法を調べる

治療案内ユビー

自身の治療情報を登録することで、治療の選択肢や使っている薬についてなど、あなたの参考になりそうな治療情報を調べられる機能です。

さっそく調べる
ネットで医師相談
ネットで医師相談

ユビーかんたん医師相談

病院にすぐに行くべきかなど悩んだタイミングですぐに相談。つらくて病院に行けないとき、時間がないとき、夜間や休日などに、いつでも医師に相談できます。

詳しくはこちら