腹圧性尿失禁に骨盤底筋トレーニングは効果的ですか?

はい。腹圧性尿失禁に骨盤底筋トレーニングは効果があります。

解説

腹圧性尿失禁は骨盤の筋肉などの働きが弱くなることによって起こるものです。
骨盤底筋トレーニング(骨盤底筋体操)は、減量と並んで腹圧性尿失禁に対してまず行われる治療です。
具体的な骨盤底筋のトレーニング方法として代表的なのは、お腹や太ももに力を入れないようにしながら、腟の周りや肛門の前、尿道の付け根あたりの筋肉のみを収縮させる運動です。
決まった方法がないため、他にもフィットネスと同時に行う方法や呼吸を意識する方法、器具・機械を使用する方法などさまざまなバリエーションがあります。
このトレーニングは半年以上など継続して行うことで効果が実証されているため、継続することが一番重要です。1日何回やってもいいので、テレビ・ネットを見ている時や、立ち上がるタイミング、お風呂に入っている時、寝る前など、生活に取り入れて少しずつでも毎日続けるようにしましょう。

腹圧性尿失禁の原因については、詳しくは下記をご確認ください。

個人の見解

注意点:実際に尿を出している途中に無理に尿を止めようとすれば、どこの筋肉を鍛えるべきかわかりやすいですが、尿が出ている途中に無理に尿を止めようとすると、膀胱にかなりの負担がかかってしまい尿路感染症や過活動膀胱などほかの病気につながることがあります。そのため、骨盤底筋のトレーニングのために尿を出している途中に無理に止めることはしないようにしましょう。

公開日

最終更新日

東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科

秋元 隆宏 監修

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腹圧性尿失禁

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関連するQ&A

「腹圧性尿失禁」とはどのような病気ですか?

「腹圧性尿失禁」とは、お腹に力が入ったときに尿が漏れてしまう病気です。

腹圧性尿失禁の原因は何がありますか?

加齢や肥満、出産、お腹の手術などで、尿を溜め続けるために必要な筋肉が弱まることが原因です。

腹圧性尿失禁ではどのような症状がありますか?

咳やくしゃみをした時や、重いものを持った時などに尿漏れがみられます。

腹圧性尿失禁には初期症状はありますか?

はじめはお腹に強く力を入れたときのみ尿漏れが見られますが、徐々に弱い力でも尿漏れするようになります。

腹圧性尿失禁の場合、主にどのような治療をしますか?

重症度に応じて減量や骨盤底筋のトレーニング、薬物治療、手術などを行います。

腹圧性尿失禁が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、病院を受診する目安はありますか?

症状がある場合は、早めに泌尿器科か産婦人科を受診しましょう。

腹圧性尿失禁のセルフチェックはできますか?

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

咳やくしゃみをしたときに尿漏れをするのは腹圧性尿失禁ですか?

咳やくしゃみをしたときの尿漏れは腹圧性尿失禁の代表的な症状です。

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