子宮全摘出をした場合に、後遺症が残る可能性はありますか?
国内においては安全に施行されていることが多い手術ですが、あくまで手術ですので、合併症や後遺症の可能性がないとは言い切れません。
子宮全摘出の方法はいくつかあり、開腹手術に加えて、腹腔鏡下手術、腟から摘出する方法など、複数の選択肢があります。
いずれの方法を取るにしても、大きな合併症なく施行できることが多いですが、手術や麻酔に伴う後遺症の可能性はゼロではありません。
また、卵巣を温存した場合にも、卵巣への血流が減少することで卵巣機能が低下する可能性があります。
子宮全摘出に伴うよくある合併症や、稀におこる合併症としては下記のものが挙げられます。
子宮全摘出に伴うよくある合併症
- 出血
- 創部(そうぶ:手術後の傷のこと)感染
- 創部離開 (そうぶりかい:手術後の傷が開き、直りが悪くなってしまう状態のこと)
稀におこる合併症
- 他臓器の損傷 (腸管や尿管、膀胱などの損傷)
- 血栓症 (足や肺の血管が詰まってしまう)
病院に行くべきかの目安
血栓症や臓器の損傷など、ごく稀ですが生命に影響するような重篤な後遺症が現れるケースもあります。
手術のあとに予期せぬ異常を感じる場合には、手遅れになる前に医師へ相談されることをおすすめします。また、病院に行くべきかなどでお悩みの場合は、下記よりメールで医師相談もできますので、ぜひご利用ください。
公開日:
最終更新日:
成育医療研究センター 産婦人科 共同研究員
藤井 達也 監修
(参考文献)
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