アキレス腱断裂の場合、日常生活で気をつけることはありますか？

アキレス腱断裂の治療期間において、日常生活で最も気をつけるべきことは、修復している途中のアキレス腱を再び切ってしまう「再断裂」の予防です。

このため、以下のような点に十分に注意しましょう。

• 最も危険な時期：特に、ギプスや装具といった固定具を外して、リハビリテーション（足を動かす訓練）を積極的に始めた直後の2～3週間は、修復途中の腱がまだ弱く、再断裂のリスクが非常に高まります。
• 行動の制限：この期間は、医師や理学療法士の指導を厳守し、自己判断で負荷をかけたり、急激なストレッチや動作を行ったりすることは絶対に避けてください。
• 靴の工夫：アキレス腱に違和感がある場合は、靴底やかかとに厚みのあるクッション性の高い靴を選び、腱への負担を軽減する方法も有効な場合があります。

どのような治療を行っても、どなたでもアキレス腱治療後の再断裂のリスクはあります。特に再断裂しやすい時期を理解したうえで、医師の指示に従って少しずつ運動復帰をすることがとても大切です。リハビリ終了後も継続的なコンディショニングを意識するようにしましょう。