アキレス腱断裂の原因は何がありますか？

アキレス腱断裂は、腱そのものの老化（変性）が土台になって起こる怪我です。この老化は、一般的に30歳頃から始まるとされています。そのうえで、他の危険因子（発生しやすくなる要素）には次のようなものがあります。

• 急激な動作：ジャンプや蹴り出しを行う際に、ふくらはぎの筋肉（腓腹筋やヒラメ筋）が急激に縮むことで断裂することが多いです。
• 腱にかかる負荷：加齢に伴う腱の変性に加え、定期的な運動や体重増加によるアキレス腱への過度な負担が、腱を弱くする原因となります。
• 特定の病気や薬物：コレステロール値が高い人や、ステロイド薬を使用している人は、薬の影響でアキレス腱が弱くなりやすくなるため、注意が必要です。

若年層はスポーツ中に受傷することが多いですが、高齢層ではスポーツ以外の日常生活で受傷することもあります。これは、年齢に伴いアキレス腱が変性して弱くなってしまうために、スポーツのような急な負荷がかからなくてもアキレス腱が断裂してしまうことがあるためです。