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ぎっくり腰のセルフケアにストレッチは有効ですか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
ぎっくり腰予防のためのセルフケアには、ストレッチを含む体操が有効な場合があります。有効なストレッチは、生活習慣によって異なります。
解説
ぎっくり腰の症状が強いときには、少し身体を動かすだけでも激烈な痛みを伴いやすいです。この場合にはストレッチだけでも強い痛みが出ることが多いため、痛みが落ち着くまでは無理に行う必要はありません。
ぎっくり腰の再発予防にはストレッチが有効な場合があります。簡便なものとして、立ち仕事やデスクワークが多いためにぎっくり腰を起こしやすい方に対しては、「これだけ体操」というストレッチに近い体操があります。
座り仕事や重いものを持つ作業が多い方
立って膝をなるべく伸ばした状態で、両手で骨盤を押し込むようにして腰を反らします。
息を吐きながら腰を最大限に反らした状態を3秒間保ちます。
長時間の立ち仕事の方
椅子に腰かけて、足を少し開きます。息を吐きながらゆっくり背中を丸めて、3秒間状態を保ちます。
ぎっくり腰の原因となる生活習慣によっては推奨されるストレッチ方法が異なる場合があります。整形外科を受診して医師に相談してみましょう。
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(参考文献)
ほかのぎっくり腰の質問
「ぎっくり腰」とはどのような病気ですか?
一般的ににぎっくり腰とは、突然の激烈な腰の痛みのために身動きがとれなくなった状態を指します。病院では急性腰痛症と呼ばれます。
ぎっくり腰の原因や症状には何がありますか?
重いものを持ち上げたり、腰をひねったりしたときに突然腰に強い痛みが起こります。腰の関節や、周囲の筋肉や靭帯が原因で痛みが起こると言われていますが、はっきりとした原因はわからないこともあります。
ぎっくり腰に初期症状はありますか?
多くの場合は突然の激烈な腰痛で身動きがとれなくなりますが、数日前から軽い腰痛や腰の違和感を初期症状として感じる場合があります。
ぎっくり腰はどれくらいで治りますか?
身動きがとれなくなるような強い症状は1週間以内、軽い腰痛や腰の違和感も1ヶ月以内にはなくなることが多いです。
ぎっくり腰が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、受診の目安はありますか?
まずは整形外科を受診しましょう。高齢の方の場合や、足の痛みやしびれの範囲が広い場合、熱がある場合などは早めに受診するようにしましょう。
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