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ぎっくり腰の再発を予防するにはどうしたらよいですか?
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
「適切な運動療法」と「労働環境の改善」が再発予防に重要と考えられています。
解説
ぎっくり腰の再発の予防には、以下のように「運動療法」と「労働環境の改善」が重要と考えられています。
運動療法
運動不足は腰痛の原因になると考えられています。運動をすることで急な腰痛の再発を防ぐ効果があります。しかし、運動であれば何でもよいわけではなく、下記のような運動をバランスよく行うことが望ましいです。ただし、過度な負荷には注意が必要です。
- 腰まわりを適度に動かすこと
- 腰まわりの筋力を高めること
- 体の柔軟性を高めること
労働環境の改善
重いものを持ち上げる作業は腰痛の原因になります。腰に負担がかからないように、持ち上げ器具を上手く利用することが望まれます。前屈みにならないとできない高さでの作業は腰痛の原因になるため、作業場の高さの調整も重要です。
また、長時間の立ち仕事やデスクワークも腰痛の原因となります。立ち仕事が長い場合には座る時間を、デスクワークが長い場合には立っている時間を適宜設けることが大切です。
関連する病気と症状
(参考文献)
ほかのぎっくり腰の質問
「ぎっくり腰」とはどのような病気ですか?
一般的ににぎっくり腰とは、突然の激烈な腰の痛みのために身動きがとれなくなった状態を指します。病院では急性腰痛症と呼ばれます。
ぎっくり腰の原因や症状には何がありますか?
重いものを持ち上げたり、腰をひねったりしたときに突然腰に強い痛みが起こります。腰の関節や、周囲の筋肉や靭帯が原因で痛みが起こると言われていますが、はっきりとした原因はわからないこともあります。
ぎっくり腰に初期症状はありますか?
多くの場合は突然の激烈な腰痛で身動きがとれなくなりますが、数日前から軽い腰痛や腰の違和感を初期症状として感じる場合があります。
ぎっくり腰はどれくらいで治りますか?
身動きがとれなくなるような強い症状は1週間以内、軽い腰痛や腰の違和感も1ヶ月以内にはなくなることが多いです。
ぎっくり腰が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?また、受診の目安はありますか?
まずは整形外科を受診しましょう。高齢の方の場合や、足の痛みやしびれの範囲が広い場合、熱がある場合などは早めに受診するようにしましょう。
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