尿細胞診でわかる病気はなんですか?尿路上皮癌はわかりますか?
複数回行うことで、腎盂尿管癌や膀胱癌などの病気や、尿路上皮癌がみつかることがあります。
尿細胞診とは、尿の中にがん細胞が紛れていないか調べる検査で骨盤、がん細胞らしい細胞がいるかどうかを5段階で評価します。
具体的には、尿の中にわずかに混入した細胞を集め、特殊な方法で細胞の核を染めて顕微鏡で観察することでがん細胞がいるかどうかがわかります。同様の検査でウイルス感染細胞などの細胞が確認されることもあります。
しかしながら、検査に提出した尿の中にがん細胞がうまく出てこないと、本当はがんがあっても検査ではがん細胞が見つからないこともあるため、通常は複数回行ってから検査結果を判断します。
尿中にがん細胞がいる場合は、基本的に腎盂尿管癌や膀胱癌など尿に接する臓器のがんが分かります。また、それらの多くは尿路上皮癌であり、回収したがん細胞が典型的な形状であれば場合は、尿路上皮癌が分かります。
ただし、10%未満で尿路上皮癌以外のがんの場合もあるので、追加の病理学的な検査や、膀胱鏡を用いた検査、造影CT検査などの追加の検査も行って最終的に診断します。
公開日:
最終更新日:
東京大学大学院医学系研究科 泌尿器外科学 泌尿器科
秋元 隆宏 監修
(参考文献)
日本泌尿器科学会・日本病理学会・日本医学放射線学会・日本臨床腫瘍学会.腎盂・尿管・膀胱癌取扱い規約 第2版.2021年,医学図書出版.
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