薬疹の原因は何がありますか?
ほとんどすべての薬剤が原因となりえます。発症機序には、アレルギー性と非アレルギー性があります。
薬疹は、ほとんどすべての薬剤が、その原因となりえます。その発症機序としては、主にアレルギー性と非アレルギー性に分けられます。
アレルギー性
薬剤自体、あるいは薬剤が血清タンパク等と結合することにより、抗原性を獲得し、免疫学的な機序を介して発症すると考えられています。
アレルギーはⅠ型・Ⅱ型・Ⅲ型・Ⅳ型に分けられますが、頻度としてはⅣ型が最も多いです。
非アレルギー性
アレルギーの成立有無に関係なく誰でも起こり、以下に示すようなさまざまな機序があると言われています。
- 副作用:期待する薬効とは異なる、薬剤が本来もっている薬理作用が出現したもの
- 過剰投与:誤って過剰に投与された場合や、代謝や排せつに異常をもつ個体に生じる
- 不適切投与:定められた薬剤の投与方法に従わない場合に生じうる
- 蓄積作用:長期間の摂取により、皮膚や粘膜に薬剤が蓄積されたもの
- 薬物相互作用:ある薬剤が他の薬剤の代謝や排せつを阻害・変化させて生じる
- 生体側の条件によるもの:きわめて少量の薬剤でも過剰状態が出現したり、本来の薬理作用と異なる効果が現れる
- 二次的副作用によるもの:抗菌薬投与による菌交代現象が原因となる場合など
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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