蕁麻疹に効果のある漢方薬はありますか?
蕁麻疹に対し、漢方薬が処方されることはまれです。
蕁麻疹にも原因などによって色々な分類がありますが、いくつかのタイプの蕁麻疹では漢方薬の有効性が報告されています。
アレルギーを抑える薬(抗ヒスタミン薬)だけで効果が十分に得られない場合には、漢方薬が抗ヒスタミン薬と組み合わせて使用される場合もありますが、エビデンスは弱いとされています。
漢方薬は患者さんの症状や体質にあわせて処方されますので、服用を希望される場合には、医師や薬剤師にご相談ください。
慢性蕁麻疹
原因・きっかけが特定できず、6週間を超えて蕁麻疹が出ている状態です。五苓散(ごれいさん)などいくつかの漢方薬の効果が報告されています。
急性蕁麻疹
原因・きっかけが特定されず、症状の出ている期間が6週間を超えない蕁麻疹です。漢方薬が症状を改善させるという報告はこれまでありませんが、当帰飲子(とうきいんし)※という漢方薬が再発予防になる可能性について報告されています。
コリン性蕁麻疹
汗をかくことに関連して発生する蕁麻疹で運動、入浴、緊張などの後に起こります。いくつか漢方薬が有効であったと報告されています。
※本稿執筆時現在、蕁麻疹に対する効能・効果は承認されていない漢方薬がほとんどです。「蕁麻疹診療ガイドライン2018」p.2575~2576において、急性蕁麻疹の再発予防効果の可能性が弱いエビデンスで記載されている程度です。
大阪府済生会泉尾病院 皮膚科
野村 祐輝 監修
(参考文献)
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