小指だけが短いのは短指症ですか？

【短指症とは】

短指症は、生まれつき手や足の指の骨（指骨や中手骨）が、短くなったり、形が変わったりしている先天性の変形のことです。これは比較的一般的な手の異常のひとつです。短指症は、どの骨に問題があるかによって、AからEのタイプに分類されています。

【小指の短縮の特徴】

• 定義と頻度: 小指（第五指）の真ん中の骨（中節骨）だけが短くなっている状態は、「短指症タイプA3」に分類されます。これは短指症のタイプの中では、比較的よく見られる種類です。
• 見た目の症状: 短い中節骨の関節面が斜めになっているため、小指の先端の骨（末節骨）が親指側に曲がって見えること（内弯指/斜指）がよくあります。
• 遺伝: 多くの場合、遺伝的な要因で発生し、優性遺伝の形式で親から子へ伝わります。ただし、症状の出方には個人差があります。
• 治療: 手の機能に大きな影響がない限り、特に治療（形成外科手術）は必要とされないことが多いです。手術は、機能改善や見た目の問題が大きい場合に検討されます。