「菌腫」とはどのような病気ですか?
傷口から細菌や真菌などが侵入し、増殖することで発生する病気です。
「菌腫」とは、皮膚にできた傷口から細菌や真菌などの微生物が侵入し、皮下組織で増殖することで発生する病気であり、マイセトーマとも呼ばれます。
一般的に、増殖スピードはゆっくりであり、初期段階では痛みを伴わない皮膚の腫れや、クレーター状の皮膚の凹凸、分泌物の排出などの症状が現れます。
進行すると、感染部位の痛みや変形、機能障害などが生じます。さらに、感染が全身に広がることで、悪寒や発熱、意識障害などの症状が出現し、命に関わるおそれがあります。
治療法としては、主に抗菌薬や抗真菌薬による薬物治療が行われますが、進行した場合には、感染部位の外科的切除切断が必要になる場合があります。
特に裸足での活動によって足に傷ができ、そこから発生することが多いとされています。予防策としては靴を履くことが重要です。
日本ではあまり一般的な病気ではなく、アフリカや中南米、南アジアなどで問題となっています。これらの地域に渡航歴があり、皮膚に異常がみられる場合には、医療機関を受診するようにしましょう。
公開日:
最終更新日:
富士在宅診療所 一般内科
本間 雄貴 監修
(参考文献)
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菌腫
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菌腫の原因は何がありますか?
細菌や真菌などの微生物が原因で引き起こされます。
菌腫ではどのような症状がありますか?
初期には無痛性の皮膚の腫れや凹凸、分泌物の排出などがみられ、進行すると痛みや変形などがみられます。
菌腫には初期症状はありますか?
はい。痛みのない皮膚の膨らみや、クレーター状の皮膚の凹凸、分泌液の排出などの症状が現れます。
菌腫の場合、主にどのような治療をしますか?
主に抗菌薬や抗真菌薬による薬物治療が行われます。
菌腫が疑われる場合、何科を受診したらよいですか?
皮膚科を受診しましょう。
菌腫が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか?
痛みがなくても、皮膚に異常がみられる場合には病院を受診しましょう。
菌腫のセルフチェックはできますか?
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
菌腫は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
ST合剤、コアモキシクラブ、イトラコナゾールなどで治療され、皮疹、消化器症状などの副作用があります。
菌腫で薬が効かない場合、どうしたらよいですか?
感染部位の切断が必要になる場合があります。
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