菌腫が疑われる場合、病院を受診する目安はありますか？

中南米、アフリカ、南アジアなどの地域に渡航歴があり、皮膚に異常がみられる場合には病院を受診しましょう。

菌腫（マイセトーマ）は、皮膚の傷口から細菌や真菌などの微生物が侵入し、増殖することで発生する病気です。

日本ではあまり一般的な病気ではなく、中南米、アフリカ、南アジアなどの地域で問題となっています。特に足の傷から発生することが多く、裸足での活動はリスクが高いとされています。

初期段階では、痛みがない皮膚の膨らみやクレーター状の皮膚の凹凸、分泌物の排出などの症状が出現し、抗菌薬や抗真菌薬などの薬物治療によって治癒が期待できます。

しかし、病気が進行することで、感染部位の変形や機能喪失などを引き起こし、外科手術による外科的切除切断が必要となる場合もあります。

中南米、アフリカ、南アジアなどの地域に渡航歴があり、皮膚に腫れや凹凸などの異常がみられる場合には、痛みがなくても病院を受診するようにしましょう。