突き指ではどのような症状がありますか？

突き指をしたことで、マレット指になった場合の主な症状は、指の第1関節（DIP関節）が曲がったままになり、自分で伸ばすことができなくなることです。

症状には、以下のような特徴があります。

• 動きの制限: 自分で指を伸ばそうと思ってもうまく伸びませんが、もう片方の手で手伝って伸ばすと、伸ばすことができます。
• 痛みと腫れ: 痛みや腫れを伴うことがあります。

マレット指には、指を伸ばすための腱が切れて生じた「腱性マレット指」と、骨折により骨が離れてしまい指を伸ばすことができなくなった「骨性マレット指」の２種類があります。これらは治療法が異なる場合があり、診断をはっきりさせることが重要となります。

症状の出方に大きな違いはありませんが、骨性マレット指のほうが内出血や腫脹、痛みが強くなりやすい傾向があります。

マレット指を放置すると、指の第２関節（PIP関節）が反り過ぎてしまい、指全体がS字状に曲がる「白鳥の首変形（スワンネック変形）」という変形につながる可能性があります。

症状からマレット指が疑われる場合には、まずは診断をはっきりさせるためにも、早めに整形外科を受診するようにしましょう。