突き指の場合、主にどのような治療をしますか?
腱の損傷であれば装具による保存療法が基本となり、骨折や関節の不安定性があれば手術を検討します。
治療法は、腱性マレット指か骨性マレット指か、そして、受傷後の期間によって異なります。
1. 腱性マレット指や軽症な骨性マレット指
指を伸ばす伸筋腱が切れただけの場合や、ほとんどずれのない骨性マレット指の場合、手術をしない保存的療法(装具やシーネを使った治療)が基本です。
- 固定方法: 指の第1関節(DIP関節)をまっすぐ伸ばした状態、またはわずかに反らせた状態で固定します。
- 固定期間: 4~6週の間は終日固定することが推奨され、その後2〜6週間は夜間固定を続けます。治療中に患者さんが自分で装具を取り外さないようにすることが非常に重要です。
2.ずれのある骨性マレット指
骨折を伴う場合でも、ずれが少ないか、装具で骨の位置が元に戻る場合は、保存療法が選択されます。しかし、次のような場合は手術が検討されます。
- 骨折が大きく、関節にかかる部分の占める割合が大きい場合
- 指の第1関節がずれてしまっている(亜脱臼している)場合
手術では、細い鋼線(キルシュナー鋼線)を使った固定方法が一般的に行われます。
3. 受傷から時間が経過している場合
受傷から4週間以上経過し、装具治療で治らない場合や、機能的な問題がある場合も手術が検討されます。この場合、腱の修復や再建、骨折部の新鮮化処置など、通常の手術方法とは異なる手法が必要となり、一般的にリハビリを含めた治療期間が長くなることが多いです。
早期に治療を開始することが重要な病気であり、症状から可能性が疑わしい場合は、早めに整形外科を受診しましょう。
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(参考文献)
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山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
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