性欲がない原因や考えられる病気には何がありますか?
生理的要因や心理的要因のほか、文化的な背景によっても判断基準が異なります。
性欲がない原因としては、大きく分けて3つあります。ひとつは生理的要因、次に心理的要因、ほかにはパートナーの課題やコミュニケーション、文化的要因でも起こりえます。
また、性欲がないことがもともとの場合と、ある時期までは性欲があったのに、何かをきっかけに支障が出る場合があります。特定の状況や相手に限られることがあります。
性欲がなくなる理由として、生理的要因、心理的要因、複合要因、対人葛藤など、さまざまな要因から起こることがあります。
生理的要因としては、内分泌異常(ホルモンのバランスが乱れる病気)や、更年期による性ホルモンの低下、などがあります。
女性の更年期障害は以前から知られていましたが、男性についても、加齢男性性腺機能低下症候群(late-onset hypogonadism:LOH症候群)と呼ばれ、生活の質(Quality of Life: QOL)の点からも近年注目されています。
また、向精神薬など物質の影響で性衝動が減ることも報告されています。
心理的要因としては、ストレス因に伴う一時的なものから、抑うつや不安などの精神疾患の併存もあります。
その他、パートナーの性的問題や健康状態、コミュニケーション不良、性行為への欲求の不一致、文化的・宗教的な要因でも起こりえます。
精神科・心療内科
日下 慶子 監修
(参考文献)
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