夜盲症とビタミンは、どんな関係がありますか?
夜盲症とビタミンの関係で重要なのは、ビタミンAです。
夜盲症とビタミンの関係で最も重要なのは、ビタミンAとの関連です。ビタミンAは視覚の働きに欠かせない栄養素であり、特に暗所での視覚を支える「ロドプシン」という視物質の構成成分として重要な役割を果たしています。ロドプシンは網膜の「杆体細胞」に存在し、暗い環境でも光を感知する能力を支えています。
ビタミンAが不足すると、このロドプシンの合成がうまくいかなくなり、暗い場所で視力が低下しやすくなります。これが夜盲症の主な原因の一つです。ビタミンA欠乏による夜盲症は、発展途上国での栄養不良や、極端な偏食、あるいは脂肪の吸収障害を伴う病気(たとえば肝疾患や消化管の病気)を持つ人に多く見られます。
ビタミンAは体内で合成できないため、日常的に食事から摂取することが大切です。レバー、卵黄、乳製品、緑黄色野菜(にんじん、かぼちゃ、ほうれん草など)はビタミンAやその前駆体であるβカロテンを多く含んでいます。これらの食品をバランスよく摂取することが、夜盲症の予防につながります。
このように、ビタミンAは夜間の視覚を保つうえで不可欠な栄養素であり、その欠乏は夜盲症の重要な原因の一つとされています。したがって、夜間の見えにくさを感じる場合には、ビタミンAの摂取状況や吸収障害の有無なども含めて評価することが重要です。


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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
(参考文献)
日本眼科学会.“「暗いところで見にくい(夜盲)」原因と考えられている病気一覧”..https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=101,(参照 2025-08-22).
日本眼科学会.“網膜色素変性”..https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=53,(参照 2025-08-22).
三宅 養三.“新しい疾患概念の確立 ―先天停止性夜盲の完全型と不全型―”..https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/JJOS_PDF/106_737.pdf,(参照 2025-08-22).
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