夜盲症は遺伝することがありますか?
はい、夜盲症は遺伝することがあります。
はい、夜盲症は遺伝することがあります。特に、網膜色素変性症などの遺伝性疾患が原因で起こる夜盲症では、遺伝の関与が明確です。網膜色素変性症は、暗所での視力を担う「杆体細胞」が徐々に機能を失う疾患で、初期症状として夜盲が現れ、その後に視野狭窄や最終的な視力低下が進行します。
この疾患は、いくつかの異なる遺伝形式をとり、常染色体優性遺伝、常染色体劣性遺伝、X連鎖遺伝などがあります。たとえば、X連鎖遺伝型では、主に男性に症状が現れ、女性は保因者として次世代に遺伝子を伝える可能性があります。また、常染色体劣性遺伝では、両親がともに保因者である場合に発症することがあり、家族歴のないケースでも見つかることがあります。
また、まれではありますが、先天性の夜盲症(例:先天性定常夜盲症)という疾患もあり、これも遺伝的な原因によるものです。このタイプの夜盲症は、出生時から暗所視が障害されており、病状が進行しない安定型と、進行する型の両方があります。
このように、夜盲症には遺伝的背景を持つものが存在し、家族内に似たような症状の人がいる場合には、遺伝的な疾患が疑われるため、早めに専門の眼科や遺伝カウンセリングを受けることが望ましいです。正確な診断と遺伝形式の把握は、将来の家族計画や予後の見通しにも役立ちます。


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東北大学病院 眼科
山口 知暁 監修
(参考文献)
日本眼科学会.“「暗いところで見にくい(夜盲)」原因と考えられている病気一覧”..https://www.nichigan.or.jp/public/disease/symptoms.html?catid=101,(参照 2025-08-22).
日本眼科学会.“網膜色素変性”..https://www.nichigan.or.jp/public/disease/name.html?pdid=53,(参照 2025-08-22).
三宅 養三.“新しい疾患概念の確立 ―先天停止性夜盲の完全型と不全型―”..https://www.nichigan.or.jp/Portals/0/JJOS_PDF/106_737.pdf,(参照 2025-08-22).
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