くるぶしが腫れている場合、滑液包炎の可能性はありますか?
痛みがほとんどなく腫れているだけの場合、滑液包炎の可能性があります。
滑液包(かつえきほう)とは、少量の液体を含む袋状の構造です。これはクッションのようにして、骨や筋肉、腱などのよく動く構造どうしがぶつかったり摩耗したりしないように守る役割を果たします。滑液包が外から刺激を受けて炎症を起こしたものを滑液包炎と呼びます。これは外側だけでなく、内側のくるぶしにも見られることもあります。
以下のような場合、滑液包炎の可能性が高いです。
- 痛みはほとんどない
- 合わない靴でウォーキングやランニングをしている
- 正座やあぐらなどの習慣があり、外側のくるぶしがよく床に当たる
ただし、脂肪種やガングリオンなど、皮膚の下にできる腫瘍(腫れ物やしこり)でも似た症状が見られるため注意が必要です。また、痛みや赤みがあったり、熱を持っている場合には細菌感染症や痛風発作の可能性があります。
原因をはっきりさせるためには整形外科を受診しましょう。
公開日:
最終更新日:
山田記念病院 整形外科 整形外科部長
濱畑 智弘 監修
(参考文献)
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