治療を開始してから治るまでの流れが知りたいです。
心嚢穿刺(しんのうせんし)や外科的手術などの治療を行いながら、並行して心タンポナーデの原因となる疾患の治療を行っていきます。また、リハビリテーションも行い、退院と日常生活の復帰を目指します。
まずは心嚢穿刺やドレナージといった、心嚢(心臓と心臓を覆う膜の間の空間)内に溜まった液体を排出するための一時的な処置を行います。
これらの処置によってタンポナーデ状態を一時的に解消して血圧を安定させた後(または同時)、心タンポナーデの原因となっている疾患の治療を行います。
治るまでの期間や必要な処置・治療内容は原因疾患によって異なりますが、心タンポナーデまで起こすような状態の場合、手術などを行った後も集中治療室で厳重な管理下のもと治療を続ける必要があります。
集中治療室での治療が完了したら、心臓リハビリテーションなどを経て退院を目指します。
退院後も継続した外来通院や定期的な検査が必要であり、原因によっては投薬治療も長期間、もしくは生涯必要となります。
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最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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