ヘリコバクター・ピロリ菌感染症は胃がんと関係がありますか?
はい。ヘリコバクター・ピロリ菌に感染することで、胃が慢性的な炎症状態となり、がん化しやすくなります。
ヘリコバクター・ピロリ菌に感染することで、胃がん発症のリスクが非感染者と比べて15倍にも増加することが分かっています。
また、胃がんの原因のほとんどがヘリコバクター・ピロリ菌感染によるものといわれていています。なお、ヘリコバクター・ピロリ菌を除菌する時期が早いほど、胃がん発症の予防効果が大きくなることも分かっています。
そのため、胃がん予防の観点からもヘリコバクター・ピロリ菌感染症と判明した場合には、除菌治療をおすすめします。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会. H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版. 先端医学社. 2016
Mutsuko Konno et al. Five-Year Follow-Up Study of Mother-to-Child Transmission of Helicobacter pylori Infection Detected by a Random Amplified Polymorphic DNA Fingerprinting Method. J Clin Microbiol. 2005, 43, p.2246-2250.
Marion Rowland et al. Age-specific incidence of Helicobacter pylori. Gastroenterology. 2006, 130, p.65-72.
Mitsue Ueda et al. Helicobacter pylori risk associated with childhood home environment. Cancer Sci. 2003, 94, p.914-918.
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