ヘリコバクター・ピロリ菌感染症の検査にはどのようなものがありますか?
内視鏡を用いない検査として尿素呼気試験などが、内視鏡を用いる検査として迅速ウレアーゼ試験などがあります。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染症には、さまざまな検査方法があります。
内視鏡を用いない検査としては、尿素呼気試験という検査があります。検査薬を内服してもらい、その後吐く息に含まれる二酸化炭素の量で感染の有無を調べます。抗菌薬や胃薬を飲んでいる方だと正確な結果が出ないことがあります。
そのほか、血中のピロリ菌抗体を調べる血清抗体検査や、便の中に含まれるピロリ菌を調べる便中抗原検査もあります。
上部消化管内視鏡検査でピロリ菌感染が疑われた場合には、胃の粘膜をつまんで取ってくることで、その検体を指示薬に混入するウレアーゼ試験、顕微鏡で観察する鏡検法、菌を培養する培養法といった検査もあります。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会. H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版. 先端医学社. 2016
Mutsuko Konno et al. Five-Year Follow-Up Study of Mother-to-Child Transmission of Helicobacter pylori Infection Detected by a Random Amplified Polymorphic DNA Fingerprinting Method. J Clin Microbiol. 2005, 43, p.2246-2250.
Marion Rowland et al. Age-specific incidence of Helicobacter pylori. Gastroenterology. 2006, 130, p.65-72.
Mitsue Ueda et al. Helicobacter pylori risk associated with childhood home environment. Cancer Sci. 2003, 94, p.914-918.
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