ヘリコバクター・ピロリ菌感染症は主にどのような薬で治療しますか?副作用はありますか?
胃薬と2種類の抗菌薬を併用して治療します。効果不十分の場合は別の抗菌薬で治療します。下痢等の副作用が出ることがあります。
ヘリコバクター・ピロリ菌感染症の治療は、胃酸を抑える薬と2種類の抗菌薬組み合わせた飲み薬で治療します。この3剤併用療法は非常に効果的で、約9割の患者さんが除菌に成功します。
しかし、抗菌薬に対しヘリコバクター・ピロリ菌が耐性を持っていると、除菌に失敗する場合があります。このような場合には、異なる種類の抗菌薬を使った追加の治療を行います。
よく見られる副作用には下痢や軟便があり、一部の人では味覚の異常や、舌が炎症を起こすこともあります。また、抗菌薬に対する薬剤アレルギーを起こす人もいます。
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最終更新日:
医療法人財団コンフォート コンフォート豊平クリニック 内科 消化器科
石川 翔理 監修
(参考文献)
日本ヘリコバクター学会ガイドライン作成委員会. H. pylori感染の診断と治療のガイドライン2016改訂版. 先端医学社. 2016
Mutsuko Konno et al. Five-Year Follow-Up Study of Mother-to-Child Transmission of Helicobacter pylori Infection Detected by a Random Amplified Polymorphic DNA Fingerprinting Method. J Clin Microbiol. 2005, 43, p.2246-2250.
Marion Rowland et al. Age-specific incidence of Helicobacter pylori. Gastroenterology. 2006, 130, p.65-72.
Mitsue Ueda et al. Helicobacter pylori risk associated with childhood home environment. Cancer Sci. 2003, 94, p.914-918.
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