基底細胞癌の治療方法として、ステージごとにそれぞれどのようなものがありますか?
基本は手術によって切除します。難しい場合は放射線治療などを行います。
基底細胞癌のステージ分類は現在明確に定められておらず、他のタイプの皮膚がん(有棘細胞がん)に準じて病期が記載されることがあります。腫瘍の大きさや部位、患者さんの背景などから再発のリスクを評価してそれに応じた治療を行うという方針がとられています。
低リスクの場合
基本的には手術による切除を行います。この際、腫瘍が周囲に広がっている可能性を考慮して、目に見える病変から4mm外側まで切除します。
切除が難しい場合は放射線治療を行います。
高リスクの場合
高リスクの場合でも治療の基本は切除ですが、低リスクの場合よりもさらに外側の皮膚まで切除が行われます。
切除が難しい場合、切除できても腫瘍が神経にふれていた場合などは放射線治療を行います。
放射線での治療も難しい場合、抗がん剤の塗り薬や凍結療法、光線力学的治療といった選択肢があります。
がんが全身に転移してしまっていた場合、抗がん剤を用いた化学療法が行われます。
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最終更新日:
東京医科歯科大学病院 がんゲノム診療科 特任助教
石橋 直弥 監修
(参考文献)
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