
認知症になりやすい人の特徴はありますか?
加齢や遺伝的な要因に加え、高血圧や糖尿病などの生活習慣病、運動不足、難聴、社会的孤立なども認知症の発症リスクを高めるとされています。
認知症になりやすい人に共通するリスク因子とは
認知症の発症には、さまざまなリスク因子が関わっています。リスク因子は大きく修正できない因子と修正できる因子の2つに分けられます(認知症疾患診療ガイドライン2026)。修正できない因子には加齢や遺伝的な素因があり、修正できる因子には生活習慣病や運動不足、難聴、喫煙などが含まれます。
認知症と生活習慣病の関係
以下の生活習慣病は、認知症の発症リスクを高めることが知られています(認知症疾患診療ガイドライン2017)。
- 高血圧:中年期の高血圧は認知症リスクを上昇させるとされています
- 糖尿病:高齢期の糖尿病も危険因子のひとつです
- 脂質異常症:血中の脂質バランスの乱れが関与するとされています
- 肥満:中年期の肥満はリスクを高める可能性があります
これらの生活習慣病は脳の血管にも影響を与えるため、適切な管理が大切です。
認知症の遺伝的な要因(家族歴)
親や兄弟姉妹にアルツハイマー型認知症の人がいる場合、発症リスクが10〜30%程度高まるとされています。さらに、家族に複数の患者さんがいる場合は約3倍リスクが上がるといわれています(認知症疾患診療ガイドライン2017)。ただし、家族歴があるからといって必ず発症するわけではありません。
認知症の予防につながる生活習慣
国際的な研究では、修正可能なリスク因子に対処することで認知症の約45%は発症を遅らせたり予防できたりする可能性があると報告されています(国立長寿医療研究センター)。具体的には、以下のような取り組みが挙げられます。
- 適度な運動を習慣にする
- 喫煙を避ける- 過度な飲酒を控える
- 難聴がある場合は早めに対処する
- 人との交流や社会参加を続ける
認知症のリスクが気になるときは
もの忘れが増えた、以前できていたことが難しくなったなどの変化を感じたときは、早めに医療機関への受診をご検討ください。
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(参考文献)
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新百合ヶ丘総合病院 脳神経内科
武井 悠香子 監修

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