手足口病

夏に流行するウイルス感染症です。

飛沫（ひまつ）感染と接触感染が原因となります。

コクサッキーウイルスとエンテロウイルスの一種が、主な原因と考えられています。

4歳くらいまでの幼児が中心で、患者の半数が2歳以下だと言われています。まれに大人も感染します。

ほとんどは自然に治りますが、まれに髄膜炎（ずいまくえん）などの合併症が生じることもあります。

同じウイルスが原因での再発はありませんが、種類の違うウイルスによって手足口病が再発する場合があります。

手足口病に有効なワクチンなどはないため、手洗いや消毒などの一般的な感染対策を行うことが大切です。

本人が元気になれば登園可能です。

子供にくらべて頻度は低いものの、大人も手足口病になることがあります。

手足口病は主に子供に多いですが、10代や20代の若年層でも感染リスクがあります。

口、手、足などに水疱性（すいほうせい）の発疹（ほっしん）が生じます。熱が出る場合もあります。

口、手、足などに水疱性の発疹が生じます。

ヘルパンギーナ、プール熱、水痘などは似た症状が見られます。

高熱が続く・ぐったりしているといった場合や、症状から風疹・麻疹（はしか）・水痘（水ぼうそう）が疑われる場合は受診しましょう。

症状の問診と診察、発症時期、流行状況などから診断します。

年齢によって、小児科か内科を受診しましょう。

基本的に検査は行いませんが、ほかの病気や合併症が疑われる場合に血液検査や便の検査などを行うことがあります。

こまめな水分補給や、食べやすい食事の摂取を心がけます。発熱があれば解熱剤の使用も考えます。

合併症がなければ、1週間程度で症状が回復することが多いです。

口や喉に痛みがある場合、刺激の少ない食べ物をとるようにしましょう。こまめな水分補給も大切です。

出席停止の期間は定められていません。症状が治れば日常生活に戻って大丈夫です。

手足口病の対処法は、解熱鎮痛薬や水分補給、冷たい食事で症状を和らげることです。

発熱に対して解熱剤を使うことがあります。

症状がおさまれば、薬を飲むのをやめてかまいません。