老衰

老衰は特定の病気ではなく、加齢で全身の働きや体力が弱り、寿命を迎えた最終段階の状態を指します。

老衰は、病気ではなく全身の臓器機能が徐々に低下し、生命維持ができなくなることが原因となります。

老衰では完全に復活するのは難しいですが、背景に脱水や感染がある場合は、適切な治療で一時的に持ち直すことはあります。

老衰には明確な年齢基準はなく、多くは80〜90代ですが、70代でも特に原因になりうる疾患がなく、全身の衰えなどが強ければ老衰と判断される場合があります。

老衰で亡くなるまでの期間は体調や基礎疾患によって個人差が大きく、一概には言えません。

老衰のむくみだけでは余命は読めませんが、全身の衰えが進んでいるサインのひとつではあります。

老衰では食欲・活動性の低下や嚥下・排泄機能の低下が徐々に進行します。

老衰では全身機能の緩やかな低下により、疲れや食欲低下が徐々に現れます。

老衰の最期は強い苦しみなどは少なく、症状が出た場合でも緩和ケアで改善が期待できます。

解説欄をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

老衰が疑われたら、かかりつけ医を、いない場合は一般内科や総合内科を受診しましょう。

老衰の進行や介護負担などを感じたら、早めに主治医に相談しましょう。

老衰では無理をさせず、水分と栄養を少しずつ取るようにし、転倒などの予防と医療者との連携をしっかり整えることが大切です。

老衰では自然な経過を尊重し、苦痛を和らげつつ、本人・家族と話し合い、最期まで支えるような医療介入が行われます。