肩関節脱臼

肩に強い力がかかり、腕の骨のつけ根が本来の位置から外れる怪我です。強い痛みで肩が動かせなくなります。若い方ほど、その後脱臼のしやすさが残ることが多いです。

スポーツや転倒などにより、肩関節に大きな力がかかることが原因です。強い痛みが生じ、肩が動かせなくなります。

初めて脱臼した際には、強い痛みが出現します。再脱臼する際には、「亜脱臼」と言って、脱臼しかかっている時に痛みや肩が外れそうな不安感を先に感じることがあります。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

肩関節を脱臼した際に、肩の安定性維持のために重要な「関節包」や「関節唇」といった構造が壊されることが原因となります。

スポーツや転倒の後から肩の強い痛みや動かしにくさ、変形が見られる場合には肩関節脱臼や骨折の可能性があります。整形外科を受診しましょう。

まずは脱臼した関節を元に戻す整復操作を行います。その後は3～6週間の間、三角巾や装具で腕を固定します。もし再脱臼を繰り返す場合には、手術が検討されます。

肩関節脱臼では、神経や血管を傷つけている可能性があります。自分で脱臼を治そうとして神経や血管をより強く傷める場合もあるため、整形外科を受診しましょう。