肩関節脱臼
と症状の関連性をAIで無料でチェック
更新日:2024/03/28
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肩関節脱臼について「ユビー」でわかること
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肩関節脱臼とはどんな病気ですか?
「肩関節脱臼」とは、肩に大きな力がかかることで、腕の骨と肩甲骨からなる関節が外れてしまった状態を指します。症状としては、肩が変形して動かせなくなり、強い痛みが生じます。肩関節脱臼が疑われる場合、無理に自分では治そうとせず、速やかに整形外科を受診しましょう。
肩関節脱臼の専門医がいる近くの病院はありますか?
肩関節脱臼の専門医がいる病院を見る肩関節脱臼のQ&A
- A.
肩関節を脱臼した際に、肩の安定性維持のために重要な「関節包」や「関節唇」といった構造が壊されることが原因となります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肩関節脱臼は、上腕骨(=腕の骨)と肩甲骨によって成り立つ関節が外れる事です。この2つの骨の接触している面積は小さいです。このため、肩の関節は他の関節と比べて非常に広範囲に動くことができる一方で、脱臼を起こしやすい特徴があります。
代わりに、いくつもの靭帯や筋肉などの働きによってさまざまな方向への動きが制御され、肩の脱臼を起こさないような助けとなっています。
しかし、肩が脱臼すると多くの場合脱臼した瞬間にこれらの構造を壊してしまい、肩の脱臼を戻しても、「関節包」や「関節唇」といった肩のまわりの重要な構造物が剥がれたまま・切れたままとなってしまい、ただ安静にしていても元の状態に回復しないことがあります。これが、再脱臼を起こす原因です。
また、脱臼を繰り返すことにより肩のまわりの構造の損傷がより大きくなり、より肩が脱臼をしやすくなるという悪循環を引き起こします。
一般的に、初めて肩の脱臼をした時の年齢が若いほど再脱臼を起こしやすいと言われており、10代に初めて脱臼した場合には80%以上が再脱臼を起こすのに対し、40代以降では再脱臼は起きないことが多いです。 - A.
解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肩関節脱臼にはいくつかの特徴的な状況や症状があります。
以下の項目にあてはまるようであれば、肩関節脱臼の可能性が高くなります。- スポーツや転倒などの後から肩まわりに強い痛みがあり、腕を動かすことができない
- ラグビーやアメフト、柔道などのスポーツで怪我をした
- 怪我をした方の肘を支えていないと痛い
- 痛みが始まってから、肩のまわりにしびれを感じる
- 以前に肩を脱臼したことがあり、同様の症状を経験したことがある
- 以前肩を脱臼してから、体の後ろに手を伸ばした際に肩が外れそうな不安感を感じることがあった
- 鏡で肩のまわりを見ると、左右差がある
- A.
初めて脱臼した際には、強い痛みが出現します。再脱臼する際には、「亜脱臼」と言って、脱臼しかかっている時に痛みや肩が外れそうな不安感を先に感じることがあります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る初めて脱臼する時
スポーツや転倒、交通事故などで肩に強い力が加わることで肩関節脱臼します。初めて脱臼した際にはいきなり肩に強い痛みを感じます。
脱臼を繰り返す時、再脱臼しそうな時
肩関節脱臼を一度起こすと、肩関節が不安定になり再脱臼しやすくなります。肩関節が不安定になると、スポーツや日常生活の際に肩が脱臼しそうになる状況が頻繁に起こります。これを「亜脱臼」と呼びます。亜脱臼の際には、瞬間的な痛みを肩に感じることがあります。また、手を後ろに持っていく際に脱臼しそうな不安感を覚える方がいます。
運動中や作業中に、肩の位置によって亜脱臼時の瞬間的な痛みや脱臼しそうな不安感を覚える方では、肩関節が不安定になっている可能性があります。その動作を繰り返すことで、肩が再脱臼する場合があるため注意しましょう。 - A.
スポーツや転倒などにより、肩関節に大きな力がかかることが原因です。強い痛みが生じ、肩が動かせなくなります。
解説「ユビー病気のQ&A」を見る肩関節脱臼の原因
ラグビーやアメリカンフットボール、柔道などのスポーツがきっかけで肩を強打したり、手をついたりして肩に強い力がかかることで肩関節は脱臼します。
肩の関節は、他の関節と比べて非常に広範囲に動く関節です。これは、いくつもの靭帯や筋肉などによってさまざまな方向への動きが調整されているからできる動きです。肩は脱臼した瞬間にこれらの構造を壊します。このため、一度脱臼すると肩がうまく調節されなくなり、脱臼しやすくなります。特に若い方が脱臼した後ほど、再度脱臼を起こしやすく、また、繰り返すほどより脱臼しやすくなります。
多くは体の前に向かって腕のつけ根が脱臼します。横方向に脇を拡げながら手のひらを上に向けていく動作や、腕を後ろ向きに動かす動作でこの方向に脱臼しやすいため、これらの動きに注意しましょう。重症例では軽い寝返りでも脱臼する場合があります。脱臼した際の症状
脱臼した瞬間に、「ガクッ」とした感触を感じることが多いです。直後から肩に激痛が始まり、肩を動かせなくなります。力が入らず、少しでも動くと激痛が走るため、逆の手で肘を下から支えるような姿勢をとることが多いです。三角筋という肩の周りの筋肉が凹んで見えます。
肩の脱臼の際には、周りの神経や腱を傷つけてしまうことがあります。まれに血管を傷つけることもあります。神経が傷つくと腕や手にしびれが、血管を傷つけた場合には肩や腕にひどい腫れや内出血が生じる場合があります。
再脱臼を繰り返している場合、外れた後の痛みが少なく済む場合が多いです。弱い力でも脱臼するようになっている場合には、元の位置に戻すのも簡単になってきます。慣れてきて、簡単に自分で元の位置に戻せるようになる場合もあります。
肩関節脱臼について、医師からのよくある質問
- 腕・肩を動かしたときに痛みが悪化しますか?
- 肩が痛みますか?
監修医師
診療科・専門領域
- 整形外科