胸腺腫

胸腺腫とは、胸骨の裏側にある胸腺という臓器から発生する腫瘍です。

明確な原因は分かっていませんが、遺伝子の変化や免疫の異常が関与すると考えられています。

胸腺腫は早期なら非常に良い経過が期待でき、進行期では治療が複雑になるため予後が変わります。

胸腺腫では約4人に1人の頻度で重症筋無力症を合併することがあります。

胸腺腫を手術しないと命に関わる可能性が高くなります。

胸腺腫の手術直後には胸の痛みがありますが、多くは時間とともに少しずつ落ち着いていきます。

胸腺腫は病理学的には良性ですが、悪性腫瘍のようなふるまいをすることがあります。

胸腺腫は無症状のことが多いですが、胸の痛みや咳、息苦しさが出る場合があります。

解説欄のチェック項目をご確認いただくか、症状検索エンジン「ユビー」で質問に答えるだけでセルフチェックもできます。

胸腺腫は初期症状が出ないことが多く、多くは検査で偶然見つかります。

胸腺腫が疑われる場合は、呼吸器内科または呼吸器外科を受診してください。

症状の有無に関わらず病院を受診し、胸の痛みや息苦しさなどの症状がある場合は早めに受診してください。

胸腺腫では無理のない生活を心がけ、息苦しさや疲れやすさなどの変化に気づいたら早めに相談しましょう。

胸腺腫の基本治療は手術で、可能なら腫瘍を全て取り除くことが中心になります。