ProGRPの異常を指摘された場合、放置するとどうなりますか?
異常の原因が肺がんであった場合、がんが進行する可能性があります。早めに呼吸器科を受診してください。
ProGRPは、「小細胞肺がん」というタイプの肺がんの腫瘍マーカーとして用いられます。
肺がんの診療において、腫瘍マーカーの測定はがんを検出するためではなく、胸部X線検査などで肺がんが疑われた場合に、診断の補助として用いられます。
ProGRPの値が高値(陽性)だからといって必ずしもがんがあるわけではありませんし、逆に基準値範囲内(陰性)だからといってがんがないと言い切れるものではありません。
ただし、人間ドックなどでProGRP値の異常を指摘された場合、その原因が肺がんであればそのまま放置しておくとがんが進行してしまいます。
異常を指摘された場合には、早めに呼吸器内科もしくは呼吸器外科を受診して、詳しい検査を受けてください。
公開日:
最終更新日:
京都大学医学部附属病院呼吸器内科 呼吸器内科
渡邉 アヤ 監修
(参考文献)
国立がん研究センター.“腫瘍マーカー検査とは”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/dia_tre/inspection/marker.html,(参照 2024-07-30).
国立がん研究センター.“肺がん 検査”.がん情報サービス.https://ganjoho.jp/public/cancer/lung/diagnosis.html,(参照 2024-07-30).
日本肺癌学会.“第1部.肺癌診療ガイドライン 2022年版”.日本肺癌学会.https://www.haigan.gr.jp/guideline/2022/1/1/220101010100.html,(参照 2024-07-30).
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