クレアチニンが高い場合、どのような原因が考えられますか?
腎不全など腎臓の機能の低下や筋肉の障害などが考えられます。
クレアチニンが高い場合には、以下のような状態が考えられます。
腎機能障害
腎機能が障害されると、本来腎臓でろ過され尿中に排泄されるはずのクレアチニンが、腎臓でろ過できなくなり血液中に増加するため、血中クレアチニンが上昇します。
肉類の過剰摂取後
蛋白摂取量はクレアチニンに影響しやすく、肉類を過剰に摂取すると肉類に含まれるクレアチニンを吸収してしまう事で、血中クレアチニン濃度の上昇を認める事があります。
横紋筋融解症や過剰な運動・外傷等による筋肉の障害
クレアチニンは筋肉で作り出され、全体の95%は筋肉に存在しています。筋肉が障害を受けることで細胞内からクレアチニンが血中に漏れ出てしまい、血液中のクレアチニンが上昇します。
薬の影響
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)などの薬剤は、腎臓に流入する血管を収縮させて腎臓のろ過量を落とし、腎機能を低下させることで、クレアチニンを上昇させることがあります。
公開日:
最終更新日:
おだかクリニック 循環器内科 副院長
小鷹 悠二 監修
(参考文献)
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