PET検査では良性腫瘍の場合の特徴はありますか?光って見えますか?
PET検査では、良性腫瘍は光らないことが多いですが、唾液腺腫瘍、良性骨腫瘍、良性婦人科腫瘍などは光ることがあります。
PET検査では、細胞内へのブドウ糖の取り込みが多い場所が光って見えます。
一般的に、がん細胞は正常の細胞よりも多くブドウ糖を細胞内に取り込む性質をもつことが多いため、これを利用して、がんを検出しています。
しかし、がんの種類によってはブドウ糖の取り込みが少ないものもありますし、反対に、良性の腫瘍でもブドウ糖の取り込みが多いものがあります。
例えば、
などはPET検査で光ることがあると言われています。
光の強さ(FDG集積の度合い)は、悪性らしいか、良性らしいかの判断材料のひとつになります。他に、だんだん大きくなっていくかどうか経過を追ったり、腫瘍マーカーを測定したり、いくつかの所見を参考にしつつ総合的に判断します。生検や手術で組織を採取し、病理検査(顕微鏡で見る)を行うのが最も確かな検査方法です。
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最終更新日:
東日本橋内科クリニック 一般内科
平松 由布季 監修
(参考文献)
油田 さや子ほか. 【コラム】FDG-PETが日常診療で役立つことは何か—FDGの集積のみでは悪性腫瘍と良性腫瘍の鑑別はできない. Hospitalist. 2016, 4, p.446-450.
Yun Young Choi et al. PET/CT in Benign and Malignant Musculoskeletal Tumors and Tumor-Like Conditions. Semin Musculoskelet Radiol. 2014, 18, p.133-148.
Kazuhiro Kitajima,et al. Spectrum of FDG PET/CT Findings of Uterine Tumors. AJR Am J Roentgenol . 2010, 195, p.737-743.
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