大動脈弁狭窄症の手術適用について相談させてください。
50代・女性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。拡張型心筋症とパニック障害をお持ちで、最近息苦しさや動悸がひどくなり、日常生活に支障が出ているとのことですね。とても不安なお気持ち、お察しします。心臓の問題なのか、精神的なものなのか、判断が難しい状況でお辛いと思います。
【対処法について】
息苦しさが「家の中で動くだけでもつらい」と感じるほど悪化している場合、心不全の可能性も考えられますので、早めに医療機関を受診することが大切です。
1. かかりつけ医への連絡・受診
まずは、心臓の状態をよく知っているかかりつけの医師に連絡し、今の症状を詳しく伝えてください。できるだけ早く受診することをお勧めします。
2. 緊急時の対応
安静にしていても息苦しさが続く、冷や汗が出る、意識が遠のく感じがする場合は、すぐに救急外来を受診するか、救急車を呼んでください。
【心臓疾患とパニック障害の見分け方について】
症状だけで心不全の悪化とパニック発作を完全に見分けるのは難しいことがあります。息苦しさや動悸はどちらでも起こりうるからです。ただ、心不全の悪化を疑う場合は、検査を受けることが優先されます。心臓の機能が低下していると、ちょっとしたことで心不全が悪化しやすくなります。症状が悪化していることは、心臓に負担がかかっているサインかもしれません。
パニック発作は、強い不安や恐怖を伴い、短時間でピークを越えて落ち着くことが多いです。一方、心不全による息苦しさは、持続的で、体を動かすと強くなることがあります。ただし、個人差がありますので注意が必要です。
医療機関では、診察や心電図、胸部レントゲン、血液検査、心エコー検査などを行い、心臓の状態を確認します。受診の際には、以下の情報を医師に伝えると診断の助けになります。
- 症状が悪化した時期
- 息苦しさや動悸を感じる状況
- 現在服用している薬(お薬手帳があれば持参)
- パニック障害の既往
【まとめ】
今感じている息苦しさや動悸の悪化は、心不全の可能性があります。症状だけでパニック障害と区別するのは難しく、危険も伴いますので、自己判断せずに、まずはかかりつけの医師に相談し、心臓の状態を確認してもらうことが大切です。症状が急に悪化した場合は、救急受診も考えてください。どうぞお大事になさってくださいね。
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