レックリングハウゼン病の可能性と神経繊維腫について教えてください。
10代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。お子様の太ももにある大きなあざや、首や手、背中、足にある小さなあざについてご心配されていること、よくわかります。「本当にレックリングハウゼン病なのか知りたい」というお気持ちも理解いたしました。
レックリングハウゼン病は、皮膚に薄茶色の斑点やそばかす、そして皮膚の下にできるしこりが特徴の遺伝性の病気です。
お子様の症状からこの病気の可能性も考えられますが、同じような症状が他の病気でも見られることがあります。ですので、専門の先生に診てもらうことが大切です。
次に取るべきステップ
1. 皮膚科の専門医を受診する
お子様の症状をしっかりと評価してもらうために、皮膚科の専門医に診てもらうことをおすすめします。診察では、皮膚の状態やこれまでの病歴、家族の病歴などを確認し、必要に応じて血液検査や遺伝子検査を行うことがあります。これらの結果をもとに、レックリングハウゼン病かどうか、または他の病気の可能性があるかを判断します。
2. 定期的な観察
レックリングハウゼン病は進行することがあるため、定期的に症状を観察することが必要です。症状が変わったり、新しい症状が出てきたりしないかを注意深く見守り、必要に応じて治療の方針を変えていきます。
3. 遺伝カウンセリングを考える
この病気は遺伝性があるため、遺伝カウンセリングを受けることも考えてみてください。遺伝の仕組みや、遺伝する可能性、遺伝子検査のメリットとデメリットについて、専門家から詳しく説明を受けることができます。
考えられる病気
お子様の症状から、以下の病気が考えられます。
- レックリングハウゼン病:遺伝性の病気で、皮膚に薄茶色の斑点やしこりが現れます。
- 扁平母斑:生まれつきの平らな茶色のあざで、多くの場合、治療は必要ありません。
- 色素性母斑:いわゆる「ほくろ」で、ほとんどが良性ですが、まれに悪性化することもあります。
- 神経線維腫症:皮膚にしこりができる病気で、遺伝性のものとそうでないものがあります。
受診の目安と重要性
「本当にレックリングハウゼン病か知りたい」とのことですので、皮膚科の専門医を受診してください。病気によっては、早く見つけて治療を始めることで、症状の進行を遅らせたり、合併症を防ぐことができます。
まとめ
お子様のあざについて、レックリングハウゼン病の可能性を含め、いろいろな原因が考えられます。皮膚科の専門医に診てもらい、詳しい診察と検査を受けることが大切です。定期的な観察や遺伝カウンセリングも考えてみましょう。
お近くの皮膚科は、こちらから探せますので、ぜひご利用ください。何かご不明な点があれば、どうぞお気軽にご相談くださいね。
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