心膜炎と肺がんでICU再入院、根治可能か教えてください。
60代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。ご家族の心膜炎と肺がんについて、とても心配されていることと思います。少しでもお力になれれば幸いです。
【心膜炎について】
心膜炎は、心臓を包む膜に炎症が起こる病気です。原因はウイルスや細菌の感染、自己免疫の問題、がんなど様々です。症状としては、胸の痛みや熱、息苦しさ、動悸などがあります。治療は、原因に応じた方法をとりつつ、安静にしたり、痛みを和らげる薬を使ったりします。多くの場合、適切な治療で良くなりますが、再発したり、重症化することもあります。
【肺がんについて】
肺がんは、肺にできる悪性の腫瘍です。咳や痰、胸の痛み、息切れ、体重減少などが症状として現れます。治療法には手術や放射線、薬による治療があります。
【心膜炎と肺がんの関係】
肺がんが原因で心膜炎が起こることもあります。がんが心膜に広がったり、転移したりすることで、心膜炎や心嚢液の貯留が起こることがあります。
【ご家族の症状について】
ご家族が心膜炎と診断され、胸水がたまっているとのことですね。一度炎症の数値が下がった後に再び上がっていること、心配ですよね。心膜炎が再発しているのか、肺がんが関係しているのか、現時点では判断が難しいかもしれません。他にも、心不全や肝臓、腎臓の問題、感染症などが胸水の原因になることもあります。
【今後の見通しについて】
今の段階で治るかどうか、どのくらいの時間があるのかはお答えできません。まずは、心膜炎と肺がんの診断をしっかりと行い、それぞれの病気の進行具合を確認することが大切です。その上で、適切な治療を考えていきましょう。
【担当医に相談すること】
以下の点を担当医に相談してみてください。
- 心膜炎と肺がんの診断について:どんな検査が必要か確認しましょう。
- 病気の進行度について:病気の状態を詳しく教えてもらいましょう。
- 治療方針について:治療の方法や目標、期待できる効果、副作用について確認しましょう。
- 今後の見通しについて:病気の経過や予後について具体的に聞いてみましょう。
【まとめ】
ご家族の症状は、心膜炎と肺がんの両方が関係している可能性があります。まずは担当医としっかり相談し、必要な検査を受けて、適切な治療方針を決めていくことが大切です。どうかお一人で悩まず、周りの方と一緒に支え合ってくださいね。
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