膝の違和感と強張りについて、医師の意見をお伺いしたいです。
60代・女性のご相談
膝を曲げるときに強い張りを感じていらっしゃるとのことですね。5日ほど前から痛みが続いていると伺い、日常生活にも影響が出ているとのこと、本当に大変な思いをされていることと思います。
膝は日常生活でどうしても負担がかかる部分ですので、痛みが出たり引いたりすることもありますよね。でも、どのタイミングで病院に行くべきか迷うこともあるかと思います。
今回は特にケガをしたわけではないという前提でお話ししますね。膝の痛みの原因としては、いくつか考えられるものがあります。
変形性膝関節症
膝の軟骨がすり減って関節が変形することがあります。見た目にはわからなくても、レントゲンで進行が確認されることも。初期には、体重をかけて膝を曲げると痛みが強くなることがあります。
半月板損傷
膝の中には半月板という構造があり、これが損傷することがあります。スポーツで膝をひねったときに多いですが、年齢とともに自然に傷が深くなることも。MRI検査が必要な場合もあります。
偽痛風
膝に負担がかかり続けると、急に炎症を起こすことがあります。痛風に似た症状が出るため、偽痛風と呼ばれます。膝が腫れたり熱を持ったりし、曲げるときに痛みが強くなることがあります。
膝関節炎
偽痛風以外にも、膝に炎症を起こす病気があります。関節リウマチや痛風発作がその例です。これらは内科で診断されることも多いですが、膝の症状で初めて気づくこともあります。
【次のステップ】
整形外科を受診することをお勧めします。
- 現在の症状を詳しく医師に伝えて、診察を受けてください。
- 必要に応じて、レントゲンやMRI検査を行い、膝の状態を詳しく調べてもらいましょう。
- 整形外科で診断がつかない場合は、内科で関節の腫れを詳しく調べることもあります。
運動の制限と安静が大切です。
- どのような病気であっても、膝を休ませることが重要です。運動を控え、階段の上り下りや中腰、正座など膝に負担がかかる動作を避けましょう。
- 靴によって膝に負担がかかることもありますので、スニーカーのような負担を和らげる靴を選ぶと良いでしょう。病院に行くまでの間、ドラッグストアで膝のサポーターを購入して使うと、症状が楽になることもあります。
【まとめ】
膝の張りの原因には、変形性膝関節症や半月板損傷、偽痛風、その他の関節炎などが考えられます。整形外科を受診し、医師と相談しながら適切な治療法を見つけていきましょう。どうぞお大事になさってください。
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