頭痛の原因と緊張性頭痛の可能性について教えてください。
60代・男性のご相談
頭痛が続いており、原因がわからず困っています。
高血圧の治療を受けており、血圧は薬で安定しています。3か月前くらいから頭痛が始まり、喉の痛みも一時的にありましたが、喉の痛みはすぐに治まりました。頭痛は頭頂部の右寄りや右目から額にかけての痛みがあり、軽い痛みが1日に何度かあります。強い痛みは数分で消えますが、軽い痛みは30分から2時間ほど続きます。
先月初めに脳神経内科でCTを撮りましたが、異常は見つかりませんでした。痛み止めはあまり飲んでおらず、首や肩のこりもありません。頭全体が痛いわけではなく、特定の部位が痛むことが多いです。睡眠時間は10時間ほどですが、夜中に何度か目が覚めます。スマホをよく見ており、仕事はしていません。緊張性頭痛かどうかもわからず、薬で治らないと聞いてどうすれば良いか迷っています。アドバイスをいただけると助かります。
ご相談いただきありがとうございます。長引く頭痛でお困りのこと、お察しいたします。頭部のCT検査で異常がなかったと聞いて、少し安心されたのではないでしょうか。
頭痛にはいくつか種類があります。例えば、片頭痛や緊張型頭痛といったものです。片頭痛は、ズキズキとした痛みが頭の片側に現れることが多く、吐き気や光、音に敏感になることもあります。緊張型頭痛は、頭全体が締め付けられるような痛みで、肩や首のこりが伴うこともあります。また、目の疲れや歯の噛み合わせの問題も頭痛の原因になることがあります。
考えられる原因
- 緊張型頭痛:ストレスや長時間同じ姿勢での作業、疲れが原因で起こることがあります。
- 片頭痛:頭の血管が広がることで起こり、ズキズキした痛みや吐き気、光や音に敏感になることがあります。
- 群発頭痛:片側の目の奥に強い痛みがあり、目の充血や涙、鼻水などが伴います。
- 顎関節症:顎の関節や筋肉の問題で、頭痛や顎の痛みが出ることがあります。
- その他の病気:副鼻腔炎や目の病気なども頭痛の原因になることがあります。
【次のステップ】
- 眼科の受診:目の痛みや視力の問題がある場合、眼科で検査を受けてみてください。
- 耳鼻咽喉科の受診:鼻水や鼻づまりがある場合、副鼻腔炎の検査を受けると良いでしょう。
- 歯科の受診:歯の痛みや噛み合わせに問題がある場合、歯科で顎関節症の検査を受けてください。
- 生活習慣の見直し:十分な睡眠やバランスの取れた食事、適度な運動を心がけ、ストレスをためないようにしましょう。
- トリガーの特定と回避:頭痛を引き起こす要因を見つけて、それを避けるようにしましょう。例えば、携帯電話を見る時間を決めて、目を休める時間を作ることも大切です。
- 市販薬の使用:市販の鎮痛薬を使って様子を見るのも一つの方法ですが、長期間の使用は避けてください。
【受診の目安】
以下のような場合は、早めに医療機関を受診してください。
- 頭痛が急にひどくなったとき
- 意識がぼんやりしたり、手足が動かしにくくなったとき
- 高い熱が出たとき
- 吐き気や視力の問題があるとき
【まとめ】
頭痛の原因をしっかりと特定するためには、さらに検査が必要な場合もあります。眼科や耳鼻咽喉科、歯科での診察を受けてみてください。また、生活習慣の改善や頭痛の原因を避けることも大切です。症状が改善しない場合は、再度専門医に相談してみましょう。どうぞお大事にしてくださいね。
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