肝硬変末期で肝臓移植を検討中。適切な医療機関の紹介について教えてください。
60代・男性のご相談
ご相談いただきありがとうございます。肝硬変の末期と診断され、今後の治療についてお悩みなのですね。まず、肝硬変について少しお話ししますね。
肝硬変は、肝臓の細胞が壊れてしまい、肝臓の働きが弱くなる病気です。肝臓は、体に必要な栄養を作ったり、体にたまった毒素を取り除いたりする大切な役割を持っています。この働きが弱くなると、体にさまざまな症状が出てきます。例えば、お腹に水がたまったり、肌や目が黄色くなったり、意識がぼんやりしたりすることがあります。さらに、肝臓がんのリスクも高まります。
肝硬変の原因は、ウイルス感染やお薬、アルコール、免疫の問題などいろいろあります。治療の方法も原因によって変わりますし、移植が必要かどうかもその人の状態によって決まります。
現在の状況を整理すると、肝硬変の末期と診断されていて、専門的な治療を受けていないとのことですね。また、他の医療機関への紹介状ももらえていないとのこと。肝硬変の進行を抑え、合併症を防ぐためには、肝臓の専門医による検査と治療が大切です。
もし、今の病院で十分な対応が難しい場合は、意見書をもらっている大学病院で再度相談してみるのも一つの方法です。これまでの診断の経緯や意見書の内容をもとに、今後の治療方針について話し合ってみてください。
もし大学病院でも難しい場合は、肝臓の専門医がいる他の病院を紹介してもらうと良いでしょう。まずは、ご自身の肝硬変の原因や現在の状態をしっかりと把握することが大切です。
どの病院で相談するにしても、移植が可能かどうかも確認してみてください。対象となる場合は、対応できる病院への紹介状を書いてもらえると思います。どうか、少しでも安心できる道を見つけられるようにお手伝いできればと思います。お身体を大切にしてくださいね。
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