前立腺癌の再発可能性について、PSA数値と治療方針を相談させてください。
70代・男性のご相談
まずは、私たちを信頼してご相談いただき、本当にありがとうございます。ここでは、がん相談支援センターのご案内と、前立腺がんについての情報をお伝えしますね。
【がん相談支援センターについて】
がんを経験された方の約半数が、不安や落ち込みといった精神的な症状を抱えていることがわかっています。そんな方々の心の負担を少しでも軽くするために、多くの医療施設では「がん相談支援センター」を設けています。このセンターでは、がんの再発や病状の進行に対する不安について相談することができます。「担当医に相談しようかと考えています」とのことですので、ぜひこのような支援サービスも活用してみてくださいね。
【前立腺がん再発の可能性について】
ご心配されている前立腺癌再発の可能性について、次の想定でお話をさせていただきます。
- 最初の治療は手術ではなく、放射線療法による根治治療をお受けになられた
- 放射線治療後はPSAが0.2以下まで低下されていた
前立腺がんは、診断時の情報をもとにリスクが分類されます。がんの大きさや悪性度、PSAの数値などがその基準です。これらの情報がわかると、リスクの判断がしやすくなります。
一般的に、リスクの低い前立腺がんの方は、健康な方とほぼ同じ寿命が期待されます。中リスクから高リスクの方でも、PSAの再発があってもがんが画像で確認できるまでには数年かかることが多く、ホルモン治療が効果的な場合もありますので、全体的に良好な経過が見込まれます。診断時に転移があった場合は治療が難しいですが、現在のPSAの数値から考えると、根治治療後のPSA再発の可能性が高いと思われますので、担当医の先生とよくご相談されると良いでしょう。
この情報が少しでもお役に立てば幸いです。ただし、これは一般的な傾向であり、個人差がありますのでご了承ください。追加のご質問があれば、どうぞ遠慮なくお知らせくださいね。リスクについてのご質問がある場合は、治療開始前のPSA値やがんの大きさ、悪性度、治療後に最も低かったPSA値などを教えていただけると助かります。どうぞよろしくお願いいたします。
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