多発性筋炎・皮膚筋炎の可能性について知りたいです。慢性腎臓病で治療中です。
60代・男性のご相談
現在、体のだるさが特に気になっています。多発性筋炎や皮膚筋炎の可能性について知りたいと思っていますが、まだ診断も疑いも受けていません。すでに病院を受診しており、現在は慢性腎臓病や慢性腎不全の治療を受けています。アレルギーはありません。
2年ほど前から、少し歩くとすぐに休みたくなるようになり、入浴後に浴槽から出た後は10分ほど立っていられない状態が続いています。これらの症状が多発性筋炎や皮膚筋炎と関係があるのか、詳しく知りたいです。
医師に相談したいのは、これらの症状が進行しているのか、また他に悪いところがないかという点です。どのように対処すれば良いのか、アドバイスをいただけると助かります。
最近、歩くと疲れやすくなったり、お風呂の後に立っているのがつらくなったりしているとのことですね。心配になりますよね。
多発性筋炎や皮膚筋炎という病気は、筋肉や皮膚に症状が出ることがあるのですが、こうした症状は他の病気でも見られることがあります。
例えば、慢性腎臓病があると、腎臓の働きが弱くなって体に老廃物がたまり、だるさやむくみが出ることがあります。また、心臓や肺の病気、貧血、甲状腺の問題なども、同じような症状を引き起こすことがあります。
【今後の対応について】
今のところ、多発性筋炎や皮膚筋炎の可能性は低そうですが、他の原因を探るために、次のような検査を考えてみましょう。
- 血液検査:腎臓の働きや炎症の有無、貧血や甲状腺の状態を調べます。
- 尿検査:腎臓の状態や感染症の有無を確認します。
- 心電図:心臓のリズムや働きを見ます。
- 胸部レントゲン:肺や心臓の状態をチェックします。
- 筋電図:筋肉の状態を調べて、筋力低下の原因を探ります。
これらの検査をもとに、適切な治療法を考えていきますね。
【受診の目安】
慢性腎臓病の治療を続けながら、次のようなことに気をつけてください。もし症状が悪化したら、早めに病院を受診しましょう。
- だるさや筋力の低下が進むとき
- 熱が出たり、体重が減ったり、関節が痛んだり、皮膚に異常が出たとき
- 息苦しさや胸の痛みがあるとき
【まとめ】
今のところ、多発性筋炎や皮膚筋炎の可能性は低いですが、他の病気が隠れているかもしれません。まずは内科で検査を受けて、原因をしっかり調べることが大切です。お近くの病院は、こちらから探せますので、ぜひご利用ください。どうぞお大事にしてくださいね。
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